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PERSON

 

第3回は臨済宗妙心寺派 勝楽寺 住職の青井直信さんにお話を伺ってきました。

精進料理を通して箱崎周辺の方々と一緒にとり、いのちに感謝しあたたかい食事をともにする「寺メシ」や筥崎宮とお寺の関係についてお話していただきました。

 

Q. 「寺メシ」ではどのようなことをされるのですか?

 

A. 精進料理を通して「いのち」をいただくということを感じ、感謝するということを目的にしています。また、一人暮らしのご老人などだれかと食事をとることが少なくなってしまった方や箱崎にいてもあまり話す機会がない方とあたたかい食事を共にする機会を提供したいと思っています。

 

Q. 食べ物に感謝することは大切なことですね。

 

A. この写真のごはんやみそ汁も食べたことないと思いますよ。このごはんはさつまいもめしといって、もともとお米が多く取れなかったときなどに量をますために一緒に入れて塩などで味付けをしたものです。このみそ汁は出汁が入ってないのですよ。精進料理なので、いりこなどから出汁をとったりしないのですがそれでも野菜などから十分に出汁がでてシンプルでおいしいですよ。この料理は修行道場では結構ごちそうですよ。

 

Q. あの、この写真に載っているお箸のサイズは…?

 

A. これは箸が大きいのですよ。見てみます?

 

Q. お願いします!

 

A. これは持鉢(じはつ)といって、一人一式持っていてお箸は黒柿でできていて、こちらのお椀は漆塗りでできています。「寺メシ」では持鉢は使いませんが、食べる前に托(たく)を打ってお経をを読んで、食べた後はお茶を入れてゆすぎ、たくあんで拭ってきれいにするといった一連の作法があります。

 

Q. なるほど、ご住職としての箱崎はどのような土地ですか?

 

A. ここは昔から筥崎宮があるおかげで目に見えないものを敬う文化があり、そういった意味では大変貴重だと思いますね。筥崎宮は神様をまつるとともに、国外から責められてきたときに国を守るための要塞としての役割も果たしていたという側面もあり、勝楽寺はもともと筥崎宮の周りのお寺はその祈願寺として建てられました。

 

Q. なるほど!箱崎には筥崎宮があったことでできた特有の文化もあるわけですね!

日本の伝統的な食文化や食べ物に対して感謝をすることを、精進料理を通して経験し箱崎の方々と共有することはすごく大切なことだと感じました!


 

第2回は斉藤昌平さんです!

建築事務所社長。箱﨑で育ち、はこざきのイベントに深くかかわりながら、建築とまちをつなぐ活動をされています。

 

Q.どういう活動をされてこられましたか?

 

A. 9/12~18にかけて開催される、筥崎宮放生会でのゴミ拾い活動をしました。また、同時期にハコフェスというまち全体に「にぎわい」を広める企画をこの12年間毎年開催しています。今年は「まぜもん(まぜこぜの意)」をテーマに、箱崎と関わりのある外国人のかたがたくさん参加してくれました。たとえば、駅広場に韓国屋台をだして、踊りをしたり、アラブの料理教室を行いました。

 

Q. 大変おもしろそうですね。箱﨑にはどんな魅力があると思いますか?

 

A. 19歳のころ、ヨーロッパに行ったのですが、ヨーロッパってまちを歩いているだけで楽しいじゃないですか。箱﨑も歩いているだけですごく楽しい発見がたくさんあるってところですかね。

 

Q. ヨーロッパのまちと箱崎に共通点があるということですか?

 

A. まちの中心がはっきりしている点は似ていると思います。ヨーロッパでは教会が中心になっていて、箱崎は筥崎宮がまちの中心になっていますよね。いまでこそ、駅の周辺にはマンションが多く建って、中心を感じることが減ってきましたけれども、歩ける街という面も似ていますよね。

 

Q. これからの箱崎はどうなっていくのでしょうか?また、九大の跡地に関する計画を提案されているとお聞きしましたが、そのことも含めてお聞かせください。

 

A. もともと箱崎キャンパスのあたりは育った土地としても愛着がありますし、それが空き地となって開発されていくことに違和感があります。ですが、それ以上に新しく建物が建ってどう使われていくかを考えると、すべてがいきなりゼロになるようなやり方は望ましくないですし、まちの歴史や記憶が失われていくようで悲しいですよね。そう考えるなかで、跡地利用の民間募集をきっかけに「大学のあったまち」としてのまちづくりを提案しているところです。歴史や文化を残したまちづくりの流れはポートランドや台湾など世界的に主流になってきています。箱崎キャンパスには近代化遺産に登録されるような歴史的な建物があり、豊かな緑もあります。そういった遺産を生かした九大跡地の開発や箱崎の歴史・文化を生かしたまちづくりを考えていきたいですね。

 

箱﨑のまちづくりムーブメントの仕掛人として、建築とまちをつなぐ活動は斉藤さんにしかできないことだと思いました!ご協力ありがとうございました。

第一回は箱崎商店街連合の会長である、佐々木和男さんです!

 

これまでの箱崎について知るために佐々木さんにお話を聞いてきました。簡単な応答式で紹介したいと思います。

 

Q.これまでどのような活動をしてきましたか?

 

A.もともとJR箱崎の高架事業が行われたときに、箱崎のまちづくりについて語り合う場を作るために、箱崎まちづくり放談会というものをみんなで作りました。そこで、定期的にイベントを開催したり、商店街の店舗がなくなったところに飲食店をいれる手伝いをしたりしてきました。Cafeteria Iniestaはその活動の一環で手伝いをし、それが先駆けとなって大学通りにもいくつか飲食店が入ったりしましたね。

 

Q.商店街についてはどうですか?

 

A.5年、10年のうちにめっきり店舗数も減ってしまったね。

 

Q.ちょうど工学部移転が行われたころじゃないですか?

 

A.それもあるかもしれないね。スーパーができてから若い人はスーパーに行って便利かもしれないけど、高齢者の方はスーパーに行くのも大変だし、家の近くで少し歩けばなんでもそろうというところが商店街のいいところだったんだよ。今はそういった失われた商店街の役割を果たせるように活動しているよ。

 

Q.これからの箱崎はどうなっていくんでしょう?

 

A.難しいね。九大が移転するという話を聞いたときは上の決めたことだから仕方ないと思ったよ。でも、今九大や福岡市が提案しているような跡地計画よりは43haも平地にあって交通の便もいいのだから、もっと外貨を呼び込めるようなものを作ってほしいね。たとえばアミューズメント施設とかね。

 

Q.ありがとうございました!

 

佐々木さんたちの活動はこれまでの箱崎とこれまでの箱崎について考えつなぐ大事な活動だと感じました。

 

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